マグネットの網戸は後付けできる?隙間対策と選び方
マグネット網戸の箱を開けると、入っているのは2枚のメッシュと、細長い面ファスナーのテープです。
磁石は枠に貼り付くために入っているのではなく、左右の網を真ん中で合わせるために縫い込まれています。
そのため、取り付けがうまくいくかどうかを決めるのは磁力ではなく、枠にテープが密着しているかどうかです。
玄関まわりの枠は排気ガスの油膜と砂ぼこりをかぶっていることが多く、そのまま貼ると数日で上辺から垂れ下がります。本記事では、採寸から貼り付けまでの手順・下半分が閉じないときの直し方・粘着が付かない枠での固定方法・シーズン中の洗い方とオフシーズンの保管を解説します。

マグネット党編集部
マグネットの選び方を用途別に解説。100均・収納・スマホ・車・DIY・印刷用まで、耐荷重と貼る面で比較できます。仕様はメーカー公式や公的機関の資料で確認し、時点を明記しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
マグネット網戸の磁石は、枠に貼り付くためのものではありません
左右に分かれた2枚のメッシュがあり、その合わせ目に沿って小さな磁石が等間隔で縫い込まれています。
人が通ると磁石が引き離されて網が開き、手を離すと磁石どうしが引き合って上から順に閉じる作りです。
枠に留めているのは磁石ではなく、上辺と左右に付ける面ファスナーのテープになります。
ここを取り違えると、買う前の判断からずれます。
玄関ドアの枠がアルミでも、樹脂でも、木でもマグネット網戸は使えるので、枠に鉄が入っているかどうかは条件になりません。
逆に、両面テープの粘着が乗らないほどザラついた面であれば、鉄の枠でも固定できないのです。
本体の磁力そのもので留めるタイプの製品なら、話は反対になり、貼る面に鉄が入っているかどうかが最初の条件です。マグネットのコンセントカバーでは、取り付けられる面の見分け方を解説しています。
採寸と脱脂で決まる|マグネット網戸の取り付け手順
枠の内寸を測って、網の丈を決める
幅は枠の内側、高さは枠の上端から床までを測ります。
網の幅は枠より数センチ広いものを選んでください。
ぴったりの寸法だと左右の端に隙間ができ、そこから虫が入ります。
丈は床に軽く触れるくらいが目安で、余るなら裾を折り返して縫うか、面ファスナーで留めます。
切り落とすと下部に入っている重りが無くなるので、風でめくれやすくなります。
貼る前に油分とホコリを落とす
玄関やベランダの枠には、砂ぼこりと排気ガスの油膜が付いています。
乾いた布で拭いただけでは油膜が残るため、アルコールを含ませた布で拭いてから完全に乾かしてください。
ここを省くと粘着面が枠に密着せず、数日で上辺から剥がれます。
日が落ちてからの作業なら、鉄製のドアにマキタのマグネットライトのような作業灯を貼って手元を照らすと、拭き残しが見えます。
上辺から貼って、左右は最後に
面ファスナーは上辺、左右の順です。
先に横を留めると網が斜めに引っぱられ、中央の磁石がずれたまま固定されてしまいます。
上辺は中央から左右へ向かって押さえ、しわを外側へ逃がしてください。
貼り終えたその日は強く引っぱらずに置きます。
粘着剤は貼った直後より、時間が経つほど密着するからです。
手順を飛ばすと、上辺が垂れて裾から虫が入ります
脱脂を省いて貼ると、剥がれるのは上辺の端からです。
垂れ下がった網は出入りのたびに足に絡み、踏まれて縫い目が裂けます。
剥がれかけたまま引っぱって直すと、面ファスナーの縫い付け部分が伸びてしまい、二度と真っすぐには戻りません。
採寸を省いた場合の実害は、隙間の位置に出ます。
丈が長すぎれば裾が床にたまり、たまった部分がめくれて足元に通り道ができます。
短ければ床との間が開き、そこはちょうど蚊が入ってくる高さです。
左右の磁石が上でずれていると、そのずれは下へ行くほど広がるので、上半分は閉じているのに膝から下だけ開いたままという状態になります。
閉じない・落ちる・めくれるときの直し方
下半分だけ閉じない
まず上辺の水平を疑ってください。
上で数ミリずれていると、下では指が入るほど開きます。
もうひとつの原因は表裏の付け違いで、左右のどちらかを裏返して取り付けると磁石の極が合わず、近づけるほど反発します。
閉じないどころか押し返す手応えがあるなら、片側を表裏どおりに付け直してください。
上辺が剥がれて垂れてくる
粘着だけで持たせるのをやめる場面です。
木枠なら画鋲やタッカーを20〜30cmおきを目安に打つと、粘着が弱っても落ちません。
金属枠で穴を開けられないなら、いったん剥がして枠を脱脂し、屋外用の強い両面テープに替えます。
夏の直射日光が当たる面は粘着剤が軟らかくなって滑るため、日陰側より留める間隔を詰めてください。
風でめくれて全開になる
裾の重りが軽い製品は、風が吹き込むと下から巻き上がります。
左右の下端を面ファスナーで枠に留めると、めくれる範囲が狭くなります。
ペットが体で押し開ける場合も同じで、下端に固定を足しておくと、磁石のずれが上へ広がるのを抑えられます。
アルミ・木枠・モルタル、貼る面ごとに網戸の留め方を変える
アルミサッシと塗装された金属枠
平らで粘着の乗りやすい面ですが、屋外側は日中の温度が上がります。
脱脂してから貼れば付きますし、貼った後の1日ほどは強い力をかけないでください。
ネジ穴を開けられる枠であれば、上辺だけビス留めにすると夏の高温でも落ちません。
木枠なら画鋲やタッカーが確実
塗装していない木は表面が粗く、両面テープの粘着が乗りません。
画鋲かタッカーで直接留めるほうが早く、外した後の穴も目立たない程度で済みます。
ニスや塗装で仕上げた木枠なら、粘着テープでも問題なく付きます。
モルタル・タイル・砂壁は突っ張り棒に頼る
ザラついた外壁や砂壁には、両面テープも画鋲も使えません。
開口部の内側に突っ張り棒を渡し、網の上辺を折り返して棒に巻き、洗濯ばさみや結束バンドで留める方法があります。
壁に傷を付けられない賃貸でも使え、シーズンが終われば棒ごと外せます。
網戸を洗うときは押し洗い、しまうときは折らずに丸める
シーズン中の洗い方
目に見える砂ぼこりが付いたら洗います。
玄関の網なら年に1〜2回、車通りの多い道に面しているならもう少し短い間隔が目安でしょう。
枠から外し、ぬるま湯に中性洗剤を溶かして押し洗いします。
こするとメッシュの目が伸びて戻らないので、揉まずに押してください。
磁石の縫い込み部分は折り曲げず、洗濯機と乾燥機、アイロンは避けます。
干すのは陰干しで、直射日光は生地の劣化を早めます。
冬にしまうときの畳み方
磁石の入った辺を折らずに、筒状に丸めて保管します。
折り目が付くとそこだけ磁石の当たりがずれ、翌年に閉じにくくなります。
面ファスナーの粘着は一度剥がすと元の強さには戻らないため、翌シーズンは新しいテープで貼り直す前提で考えてください。
なお、網を張れば開け放したときより風は通りにくくなります。
風の抜けが足りないと感じるなら送風で補う手もあり、マグネットの扇風機はどこに付く?では、取り付けられる場所と使い勝手を解説しています。
よくある質問
鉄の枠でないと取り付けられませんか
枠に鉄が入っている必要はありません。
枠へ留めるのは面ファスナーや画鋲で、磁石は左右の網を合わせるためだけに使われているからです。
判断すべきなのは鉄かどうかではなく、粘着が乗る平らな面かどうかです。
洗濯機で洗えますか
避けてください。
回転で磁石の縫い込み部分に折れ癖が付き、メッシュも他の洗濯物に引っかかって裂けます。
中性洗剤を溶かしたぬるま湯での押し洗いにとどめ、乾燥機とアイロンも使わないでください。
縫い込まれた磁石は、スマートフォンや磁気カードに影響しますか
網に入っているのは小さな磁石ですが、磁気カードを密着させたまま通れば影響が出る可能性はあります。
財布やカードケースを合わせ目に押し当てないようにしてください。
植込み型の医療機器を使っている場合、日本不整脈心電学会は15cm程度以上離すよう案内していますので、その距離を目安にしてください。
網の丈が足りず、床との間が開いてしまいます
上辺の位置を下げれば裾は床に届きますが、今度は上枠との間に隙間ができるだけです。
開きが数センチなら、床側に細い面ファスナーを貼って裾を留めるか、下端に重しになるテープを縫い付ける方法があります。
開きが大きい場合は、丈の長い製品に替えるほうが早く済みます。
まとめ
マグネット網戸で最初に押さえるのは、磁石が枠ではなく網どうしを合わせるために入っているという構造です。
留めているのは面ファスナーですから、枠が鉄かどうかより、貼る面を脱脂したかどうかで結果が変わります。
閉じないときは上辺の水平と表裏の向き、めくれるときは下端の固定を確かめてください。
ぜひ本記事の取り付け手順と、貼る面ごとの留め方を参考に、シーズンのはじめに一度、上辺から貼り直してみてください。



